2023/11/21 00:20

2023年の秋がようやく深まる頃、以前より訪問させていただきたかった『広島ひかり園』さんへ伺うことができました。

2020年コロナ禍で出会った、ひかり園さんを代表する商品である『野ノ湯』(こちらについては前の記事でもご紹介しております)そして四季折々の植物を使用した『草木染』これらの商品をつくっているのは、ひかり園の『野ノ湯&草木染チーム』のメンバー。
丁寧な手仕事がうみだす、世界にひとつだけの商品が出来るまでの過程そして、魅力豊かな作り手のみなさんのご紹介をこれから数回の
記事に分けてお届けしていこうと思います。
le petit bois shopを立ち上げようと思うきっかけになった商品の魅力を、オーナー桑原の主観をたっぷり込めてお届けしてまいります。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。

ひとつ前の記事でも触れております、広島ひかり園さんは、昭和43年に設立された入居型の障がい者支援施設になります。
正確には、現在の前身となる施設の設立がこの年だったのだそうです。
広島ひかり園は、広島県廿日市市永原という山間の緑豊かな美しい水の流れる地域にあります。

こちらが広島ひかり園さんの正面玄関。


普段、入居者さん達が作業をされている作業棟。外観はこのような佇まいです。
よく晴れた日の、青空と山々、そして白い作業棟のコントラストがとても美しく印象的。
ひかり園さんを訪れると空と山がとても近くに感じることができます。



館内には入居者さんが描かれた絵画や作品が飾られています。
入居者さんの年齢も様々で、作業棟ではそれぞれの特性に合わせて作業が分担されています。
その他にも、作業には入らない方達が過ごす部屋、娯楽などを楽しむ部屋など様々なスペースが設けられています。
基本的には入居型の施設なのですが、ご自宅から通われている方もいらっしゃいます。



案内してくださったのは、野ノ湯&草木染を担当してくださっている職員の深川さん。
職員さんに素敵な方が多いのもひかり園さんの魅力のひとつ。
施設の説明などを伺いながら作業棟へと向かいます。
廊下には、作品の他に思い出の写真などもたくさん飾られていました。
特にハロウィンの写真は、仮装の熱の入り方に立ち止まって見入ってしまいました。
職員さんも利用者さんも全力でハロウィンを楽しむ!ハロウィンの本格仮装はひかり園さんの名物行事だそう。




最近、数年ぶりに利用者さんの外出が叶ったというお話。行き先は廿日市市阿品にある商業施設。
みなさん久しぶりの外出をとても満喫されたそうです。お写真からとても楽しそうな様子が伝わります。
利用者さんの外出や外部との交流も難しくなってしまったこの数年間。
こうして、たくさんの方と関わることのできる日常が少しずつ戻ってくることを、職員さんもとても喜ばれている様子でした。

コロナ禍で商品の取引が始まった私も、そのような話を前任の職員さんから伝え聞いておりました。
だからこそ、ひかり園さんの商品を一人でも多くの方の手にとってもらいたいという想いが溢れていました。
商品を通してたくさんの方と繋がれますようにと。

前任の担当者さんもドア越しだったり外でだったり、少しの時間でも生産者のみなさんと直接触れ合える時間を作ってくださっていました。
そして深川さんも、お忙しい中こうして施設見学の時間を作ってくださいました。
一番近くで利用者さんと過ごしているからこそ、コロナ禍では様々な想いを抱かれていたのだろうなと。
今回の訪問でこれまで以上に強く感じたのは、みなさん利用者さんの笑顔を見るのが本当に大好きなんだなということです。
楽しそうに思い出の写真の案内をしてくださる深川さんの優しい目を見ているとこちらまで笑顔になれます。
『今回の訪問、みなさんすごく楽しみにしてくださっているんですよ』の一言になんともくすぐったい気持ちになりながら、、、
いよいよ、扉の先に作業棟が見えてきました。。。

次の投稿へ続きます。

photo by  maiko hattori